展示資料
28 四十二国人物図説(万国人物図) /
  西川如見 [撰] 
(よんじゅうにこくじんぶつずせつ )/
(にしかわじょけん)
1冊 49丁 東武江都:渕梅軒
 享保5年(1720)20.5×29cm


 江戸中期の天文地理学者・西川如見による外国の風俗図譜で、42国の人物画(画図)とその国に関する解説(図考)で構成されている。中国に関しては大明と大清の人物画が描かれ、実際は41国の風俗図譜である。長崎に来航した異国の絵師の描いた人物画を長崎の絵師が写したものだといわれており、解説は長崎古老の談説に基づいている。琉球に関しては人物画が中国風に描かれている。鎖国下の江戸時代には異国に対する興味が強まり、西川の風俗図譜を模した『四十二国人物図巻』など、多くのこの種の風俗図譜が刊行されている。(赤嶺守)

万国人物図
28 万国人物図

29 漂到流球国記
(ひょうとうりゅうきゅうこくき)
巻物 1枚 33×283cm
 コロタイプ複製本 宮内庁書陵部蔵

1243年に渡宋の途上で流球国へ漂着した体験をもつ人物から慶政が聞き書きして作成した漂流記。慶政(1189年生〜1268年没)は、九条道家の兄とされる。肥前国小置賀(おじか)島から出帆した船は強風で難破し、ある島へ漂到した。小屋の「炭爐」に人骨を見いだし、上陸地が「流球国」と確信する。当時の流球は食人の風習をもつ未開の地として日本では認識されていた。赤い服・頭巾の「将軍」が船に乗り、弓矢を船上から激しく射かけたり、遊泳しながら攻撃して来る場面が写実的に描かれている。文献史料の乏しい13世紀頃の琉球を検討する上で近年、注目されている史料である。(豊見山和行)
漂到流球国記
29 漂到流球国記