展示資料
25 明治期写真帳
 (めいじきしゃしんちょう )

2冊 19.5×29.5cm

アルバム状に綴られた2冊の写真集からなる。2冊とも沖縄の風景や風俗・人物・名所旧跡・動植物などが収められており、撮影者は地元県民ではなく明らかに沖縄を旅した日本本土の人である。写真のすべてが同一人による同時点の撮影であるかどうかは不明だが、首里城に至る綾門大道(あやじょううふみち)の起点に建つ中山門(明治41年=1908に取り壊された)が良い状態の姿で映されている1枚を見ると、明治中期に遡る情報が含まれている。ハーリー舟(糸満ではハーレー舟)のポーズや、那覇の久米孔子廟の儀礼をとらえた貴重な写真などが含まれている。(高良倉吉)

26 琉球裂 / 大道弘雄 [著]
  (りゅうきゅうぎれ)
上下2冊 1952 31×23cm

 1952年に刊行された紅型の裂地集。戦前に沖縄で収集した紅型裂地を上下二巻にまとめたもの。各巻に四十枚(合計八十枚)の紅型裂地が貼付紹介されている。今日見られない紅型紋様も少なくなく、その方面の資料として貴重。生地も芭蕉、苧麻、木綿、絹と多彩。自家版。
(池宮正治)

琉球裂
26 琉球裂

27 薩摩風土記
 
(さつまふどき)
[写] 4冊 26.5×19cm
著者不明 成立年不明
(18世紀末〜19世紀頃か)
 春夏秋冬の4冊からなり、春部の冒頭には簡略なアジア地図、薩摩藩と琉球の位置関係を示した略図がある。同藩の年中行事、石厳当図、疱瘡流行時の女性の装束や寺社の風景などの挿図も多い。琉球関係の記事と絵図も散見され、春部には琉球人の身分呼称と簪との対応関係、鹿児島での琉球人の行動制限、抜荷(密輸)の厳禁、そして琉球人床飾り図などがある。夏部には「琉球之記」として琉球侵攻の略史、為朝伝説、ゾリ(ジュリ、遊女)図、琉球産物、琉球館の図などが見られる。冬部に琉球人の簪図がある。薩摩藩の琉球認識を知る上で貴重である。               (豊見山和行)
薩摩風土記
27 薩摩風土記