1.重刻中山伝信録


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重刻中山伝信録(じゅうこくちゅうざんでんしんろく)                        
   徐葆光著 皇都 橘屋嘉助 6冊 26cm
   蘇門先生句読 平安 欄園蔵板 和紙
   請求番号:K092.4

 初版は1721年(康煕60)刊。1719年に尚敬王の冊封使として来島したときの使録。その自序によれば〈命を奉じて康煕58年(1719)6月に琉球に来て、翌年2月まで約8ヵ月も滞在したとある。その間、その制度礼儀から、風俗に至るまで見聞し、疑わしいものは除き、確実なものを残して、海行針道から、封宴藷儀にいたるまで図で示し、これを6巻にまとめた。これによって、「中山伝信録」と名づけた。1巻は、封舟・乗組の員役・舟の針路・往復の航海日誌、定更法・風信・天妃霊応・諭祭神文などについて、2巻は、天使館・中山先王廟(崇元寺)・諭祭・中秋重陽の宴について、3巻は中山の世系、4巻は琉球三十六島・琉球地図・紀遊、 5巻は琉球の官制と氏族・土地制・学校・暦など、6巻は琉球の風俗・家・家屋・日用器具・市場・武器・物産・月令(がつりょう:毎年定めて行なう政令を12ヶ月に区別して記録したもの)について、最後に琉球語について字母・語彙をのせている。日本本土でも板本として江戸や京都で出版され、琉球に関する知識を広く伝えるのに役立った。本書「重刻」版は明和3(1766)年京都で出版されたものである。(島尻勝太郎氏執筆論文「中山伝信録」:沖縄大百科事典所収参照)


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