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程順則 書

ていじゅんそく しょ

程順則 書

[沖縄県立図書館蔵] 158.0×49.0cm

 書家としても有名な程順則の書です。【大意】 天子に謁見するために飾り立てられた船(画舫)が、瓊河(琉球館の側を流れて閩江に注ぐ)を出発する。延平府(今の南平市)まで閩江をさかのぼり、建渓に入ってしばらくは船で行くことになる。船着き場では、琉球から一緒にやってきた百数十人の仲間が、福州の役人や琉球館の周辺の人々と共に一行を見送る。船が岸を静かに離れると、旅の安全を祈って行く者と送る者が声をそろえて「太平の歌」を歌う。

(上里賢一『閩江のほとりで−琉球漢詩の原郷を行く−』沖縄タイムス社 2001 より)


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毛達徳 書

もうたつとく  しょ

毛達徳 書

[沖縄県立図書館蔵] 176.6×44.4cm

 毛達徳(座喜味親方盛普。1801〜1859年)は、1842年、第12代将軍徳川家慶の襲職を祝う慶賀使として、江戸へ赴きました。正使は浦添朝熹で、毛達徳は副使を務めました。このときの記録『副使座喜味親方日記』は、1842年6月2日から8月21日までの日記で、薩摩館内での役人とのやりとりが記されています。江戸での慶賀の儀式が済むと、薩摩藩主島津斉興の求めで、たびたび書をしたためました。帰国後、順調に出世し、1847年には国政をつかさどる三司官まで昇りつめました。 毛達徳には、漢詩を作ったという記録や詩作品はありません。この対聯は、他の作者のものと思われます。世の中がよく治まり安泰で、実り多いことを寿ぐめでたい対聯です。

(下地智子)


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琉球大学附属図書館貴重書展「宝庫からのメッセージ〜琉球・沖縄の貴重資料」